韓国が六月に国連で竹島(韓国名独島)周辺の海底地形に朝鮮語の名称をつけることを提案することを受け、日本が同区域にの調査船を派遣する準備を行なっていることで日本と韓国の間で政治問題となりました。結局外交ルートによる話し合いにより、韓国が朝鮮語名称の提案を取り下げ、日本は調査を行なわないことで合意しました。
 竹島問題は現実的には排他的経済水域の取扱いをどうするかという漁業権の問題であるように思います。竹島がどちらの国の領土であるかという解釈により、それぞれの国が操業できる海域が違ってくることになるのですが、両国がそれぞれ自国の領土だと主張し解決をしない一方で、それぞれが納得できる経済水域の線引きを行なうことができればそれで良いようにも思います。
 戦後のサンフランシスコ講和条約による領土の解釈や、一九五四年から始まった韓国による独島の占拠、さらに国際紛争調停に対する韓国の取り組みには問題がないとは言えないと思うのですが、逆に一九〇五年の日本政府による島根県への編入については当時の朝鮮と日本の状況やその手続きに問題があるようにも思われます。歴史的にもどちらの国のものであるかを明確にすることは難しく、両国の間でその領有権について対立が続いたというのが竹島(独島)問題の解釈として適当なのではないでしょうか。韓国は独島を鬱稜島の属島と解釈しているようですが、距離的にそれは無理があると思いますし、その一方で日本が竹島を誰も領有権を主張していない未発見の島として島根県に併合したことにも無理があると思うのです。ですのでこの問題を解決するには双方が譲り合う態度が必要であり、韓国は自国の領土として灯台や建物を建てて常駐し、また日本はその実行支配に異議申立をしながら双方がその海域での漁業を認めるというのが現実的な解決方法のように思います。


 韓国が六月に国連で竹島(韓国名独島)周辺の海底地形に朝鮮語の名称をつけることを提案することを受け、日本が同区域にの調査船を派遣する準備を行なっていることで日本と韓国の間で政治問題となりました。結局外交ルートによる話し合いにより、韓国が朝鮮語名称の提案を取り下げ、日本は調査を行なわないことで合意しました。
 竹島問題は現実的には排他的経済水域の取扱いをどうするかという漁業権の問題であるように思います。竹島がどちらの国の領土であるかという解釈により、それぞれの国が操業できる海域が違ってくることになるのですが、両国がそれぞれ自国の領土だと主張し解決をしない一方で、それぞれが納得できる経済水域の線引きを行なうことができればそれで良いようにも思います。
 戦後のサンフランシスコ講和条約による領土の解釈や、一九五四年から始まった韓国による独島の占拠、さらに国際紛争調停に対する韓国の取り組みには問題がないとは言えないと思うのですが、逆に一九〇五年の日本政府による島根県への編入については当時の朝鮮と日本の状況やその手続きに問題があるようにも思われます。歴史的にもどちらの国のものであるかを明確にすることは難しく、両国の間でその領有権について対立が続いたというのが竹島(独島)問題の解釈として適当なのではないでしょうか。韓国は独島を鬱稜島の属島と解釈しているようですが、距離的にそれは無理があると思いますし、その一方で日本が竹島を誰も領有権を主張していない未発見の島として島根県に併合したことにも無理があると思うのです。ですのでこの問題を解決するには双方が譲り合う態度が必要であり、韓国は自国の領土として灯台や建物を建てて常駐し、また日本はその実行支配に異議申立をしながら双方がその海域での漁業を認めるというのが現実的な解決方法のように思います。