ekiden_racer2007-10-30

  • 日本シリーズ第3戦:中日2勝1敗
  • F 010 000 000 : 1 ○武田勝-スウィーニー-建山-押本-萩原
  • D 720 000 00X : 9 ●朝倉-久本-平井-鈴木-岡本

結果だけを見れば一回の攻防で勝負のついてしまった、第2戦に続く中日の圧勝なのですが、ほんの僅かな中日への流れ・ツキといったものが結果的に大差に転がったゲームでした。場面は1回裏、日ハムの先発武田勝の初球が死球となり出塁した1番荒木が二盗、3番森野がストレートの四球で1死1・2塁、4番ウッズにカウント2-3となった6球目です。ウッズの打球はマウンドを直撃、二塁手田中賢のグラブをはじき打球はセンターに転がりました。この田中賢のプレーが全てだと思います。田中賢が捕球できていればダブルプレーで何事もなく終わる場面でした。2回以降武田勝も立ち直っていたかもしれません。ここでダブルプレー・チェンジとならず、中日の先制で1死1・3塁となったのがこのゲームの分かれ目でした。
武田勝はシーズン35試合に登板し9勝4敗防御率2.54と先発投手陣の柱となった投手です。ところがロッテとのクライマックスシリーズ全5戦のうち第2戦に先発、第4戦にリリーフとして登板しましたがともにロッテ里崎から逆転2ランHRを打たれともに敗戦投手となっています。第2戦では1回2/3、5回1死から2/3回の投球回ですから、今度こそとの思いは強かった筈ですが、リズムをつかむ前に僅か1死を取ったのみでまたもや大炎上、僅か22球での降板となりました。
この初回先制したウッズの打席途中、スコアボードのカウント表示が4球目1-3のまま動かなくなりました。原因はバックスクリーンの電光掲示板ライブビジョン(三菱電機製)の故障で、ゲーム中もバックスクリーンのスコアボードは復旧せず、バックネット側の電光掲示板の映像をバックスクリーン側のライブビジョンに映し出して対応していました。ナゴヤドームは2005年8月16日の中日対巨人戦でも8回の巨人の攻撃中に落雷による瞬間電圧低下で照明の50%が消え、復旧まで38分間中断したことがありました。試合の流れに水を差すような球場設備の不備は避けてもらいたいと思うのですが、ナゴヤドームはその点対応が悪いような気がします。
この日の地上波中継はフジテレビ系列で行われていましたが、こうしたシリーズでのプレイヤー解説は楽しみの一つなのですが、ゲストでタレントを呼ぶという姿勢は疑問です。また江本孟紀谷沢健一高木豊といったプロ野球ニュースでお馴染みの面々による解説は、夜の番組でスタジオでの話は面白いと思うのですが、実況中継では世間話を聞かされているようで不快です。フジテレビにはタレントとしてスタジオで面白い話を聞かせてくれる元プロ野球選手と実況解説に適した解説者を使い分けて欲しいものです。