ekiden_racer2007-11-11

アジアシリーズは決勝戦中日ドラゴンズが韓国のSKワイバーンズを6対5で制し、優勝しました。中日ドラゴンズアジアシリーズ前に主砲ウッズが帰国し、エース川上もベンチ入りしていましたが結局登板させることなく、エースと主砲抜きでアジア一になりました。落合監督は最初から、アジアシリーズはエースと主砲抜きで戦うという方針だったのでしょうか?けれども初戦となる予選で韓国SKに敗れたことで、予選3試合を終えた時点で決勝進出は残る韓国SK対台湾統一の結果次第という絶体絶命の状況に追い込まれました。統一がSKに6得点以内で完封勝ちをすれば、中日の決勝進出はなくなります。もしもSKが決勝での勝算があると踏めば、わざと6点差以内で完封負けをすれば予選で中日を葬り去ることができます。
ところがSKは予選を全勝で勝ち抜いて、決勝で再び中日と戦う方を選択しました。中日は先取点を奪われながら逆転するものの、8回裏に追いつかれて9回表に勝ち越すというまるでプロレスのような試合経過でアジアチャンピオンの座に就きました。
落合監督ペナントレースでは9回限定で使ってきた岩瀬を、クライマックスシリーズ日本シリーズでは8回途中からでも起用してきました。ところがアジアシリーズでは岡本が二死後四球を出した時点でも岡本を続投させ、同点となる2ランHRを浴びます。落合監督はインタビューの答えとは裏腹に、アジアシリーズでは勝って当然、岡本で十分抑えられるだろうといった驕りがあったのではないでしょうか。守護神岩瀬の登板は岩瀬を良く知るチームには強いプレッシャーとなります。それは国際試合の相手には通用しません。ただ実力のガチンコ勝負あるのみです。そのガチンコでも勝てるという思いや油断が監督にも岡本投手にも谷繁捕手にもあったことが、同点弾を招いたのではないかと思われてなりません。
そんな私も9回表に逆転をしても「やった!」という思いはなく、ほっとしただけでした。勝って当然と思われる試合はやっている方は大変だという落合監督の気持ちも判らないではありませんが、エースも主砲も抜きですから勝っても何だか複雑な気持ちになってしまいました。