ekiden_racer2007-11-20

 16日朝から香川県坂出市の自宅に大量の血痕を残し失踪した祖母と5歳・3歳の孫が行方不明になっている事件で、テレビでは43歳の父親のインタビューが執拗に流されています。事件の解明が遅々としてしか進まないので、遺族のインタビューが多くなるのは自然なことなのですが、テレビでの父親のインタビュー放映は、昨年秋田で起きた小学生二児殺人事件における加害者である母親へのインタビュー放映や古くは和歌山毒カレー事件における林眞須美容疑者のインタビュー放映を彷彿とさせます。テレビでははっきりとそう言うことはありませんが、前夜未明に祖母の自転車があったことを確認し、早朝にはなくなっていたと証言し、またその自転車の鍵を土手で発見したというこの「被害者」である父親が怪しいと見なしているということではないかと思います。
 テレビは何も予断をもって放映しているわけではないと思いますし、この父親が怪しいという世論操作を目的とはしていないとは思うのですが、どうしても現場で取材をした記者や実際の放映映像を製作するデスクの見方が報道にも影響を及ぼしてしまうのでしょう。