日本シリーズ展望

ekiden_racer2009-10-30

ファイターズが誇る日本のエース、ダルビッシュ日本シリーズ登板が絶望視されています。ダルビッシュは9月20日オリックス戦に登板後、腰痛を訴えて以降実戦から遠ざかっており、CSでも登板はありませんでした。ファイターズがエース抜きの状況で日本シリーズをどう戦うのかが注目されます。
ただ主戦投手が登板できないでいるのはジャイアンツも同様で、13勝のグライシンガーが9月29日の中日戦に登板したのを最後に、右ひじ痛で離脱、また夏場以降先発陣の一角を担った久保裕也が10月24日に新型インフルエンザに感染しCS絶望と報じられました。
もっとも梨田監督・吉井コーチが口を揃えて「ダルビッシュは無理」とシリーズ前に言っているのを見ると、逆に本当は順調に回復しているのを隠していて、初戦は無理でもシリーズ後半には間に合うのではないかと穿った見方もしてしまいます。
1982年、大沢監督率いるファイターズのエース工藤幹夫(20勝4敗)が9月8日に自宅で小指を骨折、今季絶望と言われ前日までギブスをしていた工藤がプレーオフ第一戦に先発して、ライオンズの広岡監督の目を白黒させたという「事件」がありました。実は全治10日程度のけがをスポーツ新聞が全治4週間と報じたのを逆手に、大沢監督が工藤の回復を味方にも隠し通したのです。さらに余談ですがファイターズの先発は高橋一三が予想されていたため、中継していたラジオのアナウンサーが「西武の先発は新人の工藤(公康)、日本ハム高橋一三です」と間違えてしまうほど、衝撃的な「工藤先発」でした。

2009年北海道日本ハムファイターズ・主な先発投手の成績

パシフィックリーグクライマックスシリーズ第2ステージ先発投手

  • 第1戦 武田勝 6回1/3 被安打9 自責点5 勝敗なし(F9−8E)
  • 第2戦 糸数  7回  被安打7 自責点1 勝利投手(F3−1E)
  • 第3戦 八木  5回  被安打6 自責点3 敗戦投手(F2−3E)
  • 第4戦 藤井  5回  被安打5 自責点3 勝利投手(F9−4E)

2009年読売ジャイアンツ・主な先発投手の成績

  • ゴンザレス  15勝2敗 防御率2.11 23試合 162.0回
  • グライシンガー 13勝6敗 防御率3.47 25試合 161.0回
  • 高橋尚成 10勝6敗 防御率2.94 25試合 144.0回
  • 内海哲也 9勝11敗 防御率2.96 27試合 179.2回
  • 東野 峻 8勝8敗 防御率3.17 27試合 153.1回
  • オビスポ  6勝1敗 防御率2.45 14試合  58.2回

セントラルリーグクライマックスシリーズ第2ステージ先発投手

  • 第1戦 ゴンザレス 5回  被安打7 自責点6 敗戦投手(G2−7D)
  • 第2戦 オビスポ 5回2/3 被安打3 自責点2 勝利投手(G6−4D)
  • 第3戦 高橋尚 5回  被安打5 自責点2 勝敗なし(G5−4D)
  • 第4戦 東野  4回1/3 被安打6 自責点1 勝敗なし(G8−2D)