朝日新聞によると、武部幹事長堀江貴文自民党公認候補として立候補させる心づもりでいたが、山崎副総理が小泉首相に「堀江は危険だ」と直談判した結果、社長辞任なら公認、辞任しないなら無所属で、との条件を堀江氏に突きつけたようだ。山崎氏は「自民党内に堀江を快く思っていない人が多い」「堀江を公認することで自民党がイメージダウンする」「自分の名を売り込むために立候補するような男に公認を与える必要はない」などと意見を述べたという。
 図らずもそれで無所属を選んだ堀江氏は、国会議員になるためではなく、社長業の一環として立候補したことを自ら明かしたようなものだ。言わばお騒がせ野郎として亀井静香対立候補に名乗りを挙げたわけで、球団経営に興味があって球団買収や新球団設立に名乗りを挙げたわけではなく、またテレビ・ラジオとネットのメディア融合を目指してニッポン放送の株を買い占めたわけではなく、ポータルサイトライブドア知名度を上げるために世間を騒がせるこれまでの路線を踏襲しただけのようだ。
 ところで堀江氏は日本の最高学府を出た秀才である。確かに金儲けに関してはその才能を遺憾なく発揮しているようだ。しかしニッポン放送株買収問題で出演中止となったCX平成教育予備校で、堀江氏は菊川怜と同様、東大出身者ってこんなにバカなの?と世間に思わせたままブラウン管から消えた。堀江は本当に頭がいいから人に自分が頭がいいところを見せようとしないだけなのか、それとも受験勉強ができるだけの教養のない男なのか。