広島市では小学1年の木下あいりちゃんがペルー出身の30歳の男性に殺害され段ボール箱に入れられ遺棄され、昨日栃木県今市市で行方不明になっていた小学1年の吉田有希ちゃんは茨城県内の山中で遺体となって発見された。子どもが多く集まる小学校や保育園が危険だということは1995年の大教大附属池田小の事件で強く認識づけられている筈だし、昨年12月奈良市で発生した小学1年女児の殺害・死体遺棄事件で下校時の危険性についても充分にわかっている筈であるのに、どういうわけかその対策は集団下校と地域との連携強化でなく性犯罪者の出所後の所在を明らかにするという不確実な方向に向いてしまった。
 地域の協力体制を作るためには日数を要するにしても、集団下校や少なくとも複数での下校は明日からと言わず今日からでもできることであり、また登下校路を明確にすることでどの児童がどこからどこまでの区間を一人で帰らなくてはならないかというマッピングをすれば、どこが危険なのかを明白にすることができる。それができないなら父兄が送り迎えをするなり、スクールバスを運行させれば済むことだ。保育園や幼稚園で普通に行なわれていることが、小学校でできない筈はない。
 私は小学校の頃は電車を乗り継いで一時間近くかけて通っていたし、さらに鍵っ子だったから、自分の経験を思えば学校が集団下校をしろだの親が送り迎えをしろだのと騒ぎ立てるのは随分と過保護であるとは思う。けれどもそこまでしないと一年間に何人かの児童が、こうして帰ってこなくなってしまうのだから仕方がないではないか。事故に遭うのは運が悪い、と子どもをチャイルドシートに座らせないで、ボンネットに立たせている馬鹿な親は、…まだいるようだがw