■日本が韓国に2対0で破れたため、予選リーグの成績が1勝2敗となり自力での準決勝進出ができなくなりました。日本チームが準決勝に進出するためには、1勝1敗のアメリカが、2点以上の失点で0勝2敗のメキシコに負けた場合に限られます。アメリカチームには準決勝進出の望みがありますが、既に2敗しているメキシコチームは、アメリカに勝ってもこれまでの失点率で準決勝に進出することはできません。そのため日本チームは韓国に敗れた時点で、準決勝進出はほぼ絶望的と見られていました。地力で勝ると見られているうえに、準決勝進出の望みがあるアメリカチームの方がモチベーションも高いと考えられていたからです。
■さて、予選最終ゲームとなったアメリカ対メキシコの試合でも、注目すべき審判の判定がありました。3回、メキシコチームの打者が放った打球がライトポールを直撃します。ところが、これを1塁塁審はフェンスに当たったと2塁打だと判定を下しました。ちなみにこの塁審は、先日のアメリカ対日本戦で、タッチアップが早いというアメリカチームの抗議を受け入れ、判定を覆した球審と同じ人物です。
 日本戦でもメキシコ戦でも、いずれもアメリカチームに有利なように素人目にも明らかな誤審が繰り返されているのです。これは何を意味するのでしょうか?
 これは審判が未熟で誤った判定を犯したのではありません。判定にビデオを用いず、審判に全ての権限が与えられているWBCルールを逆手に取って、審判団がアメリカチームに有利な判定を下しているのです。この審判は以前、労働争議メジャーリーグの審判からマイナーリーグの審判に降格されています。権威あるメジャーリーグの審判が八百長をさせることにはさすがに抵抗があるのでしょう。その為にわざわざ彼がアメリカチームのゲームの審判を務めているのです。
■けれどもメキシコチームはこの判定に奮起したのか、アメリカを2対1で敗ってしまいます。