極めて狭い地域で連続した二つの事件から浮かぶ犯人像は、一つには男児・女児に共通の知人、ないしはその親に共通の知人、もう一つはその地域に関心を持つ者、ということになるのではないかと思います。もっともそんな推理は何の役にも立ちません。犯人がその極めて狭い地域に居住しているのでなく、たまたま通り掛かったことがあって、殺人への衝動を容易にすべく子どもをターゲットとしていて、そこに子どもが多くいることと日中は留守にする家が多く、目撃される危険性が少ないと考えただけの通り魔までもがその範囲に含まれてしまうからです。