村井仁氏の公式HPに以下のように書かれている。

1)田中県政について、どう考えるのか。何が違うのか。
答:既に述べたことに尽きるが、私は「反田中」ではない。「超田中」とでもいうか、田中県政を超える改革を一層進めるのだ。

そう言う「超田中」村井仁氏は7日の記者会見で次のように述べた。

 「ガラス張り知事室」について、村井氏は「ビジュアル的な透明性だけ。政策の決定過程において透明性があったとは思えない」と指摘。「職務を行うために意味があるとは思えない。見せかけのことはしたくないので、あの知事室に入るつもりはない」と廃止を明言。
また「脱ダム宣言」については「総合的に勘案して判断する」としながらも「脱ダムが周辺住民に満足感を与えるものか」とダム建設に踏み切る可能性も示唆した。

 これを報じる新聞の見出しは「脱田中宣言」とあるが、ここからはどう見ても田中県政を超える改革を進めるという意思は感じられない。これではただの「反田中」である。少なくとも「超田中」なら、ガラス張り知事室からガラスも取っ払う「むき出し知事室」にするか、「ビジュアルのみならず製作の決定過程を全て公開して透明性を向上させます」くらいのことは言って欲しいし、ダムについては「場合によっては既存のダムを破壊してでもダム以外の治水モデルを作り上げることもある」くらいの意気込みが欲しい。
 でなければ村井の「超田中」を信じて投票した素直な県民は、単なる田中支持者の取り込みを図る「超田中」との嘘の文言と石田治一郎にまんまと騙されたことになってしまう。