過去5年間に8日間しか出勤していないにも関わらず、奈良市の42歳の男性職員に給料が満額支払われていました。私は一般企業では考えられないような市役所の体質に呆れるとともに、どうしてそういうことが可能なのかという疑問を抱きました。これに対する答えは、奈良市では職員が病気になった場合に90日間まで休職扱いとなり、給与が支払われるという規定があるというものでした。それでもそうした休職しながら給与を受け取るということがどうして5年もの長期に渡って可能なのかという疑問は残りました。業務が原因で病気となった職員を救うために職員の組合が支援してでもいるのだろうかと思ったりもしました。
 ところがその後、市長がこの職員を懲戒解雇すると発表しました。この職員は妻の建設会社の入札や部落解放同盟の幹部として頻繁に市役所を訪れていたというのです。どうにもこの職員は意図的に規約の裏をかいて、給与を騙し取っていたということのようです。勿論何の後ろ盾もない一般の職員にはこのようなことはできません。部落解放同盟というのは市役所にとって厄介な運動体であり、一職員のこうした傍若無人な振る舞いに対して、有効な手立てを打てなかったようです。ちなみに彼の住む市営住宅だか職員用住宅にも、違法な増築をしていたと言います。
 不当な差別をなくそうと活動している部落解放同盟にとっても、こうした立場を逆手に取って個人の利権を振るうような振る舞いは、差別を助長する好ましからざる行為である筈です。奈良市のみならず市町村にはこうした不正がまかり通る体質を改める自浄努力が要求したいと思いますし、部落解放同盟をはじめとする団体にも、そうした膿みを出しなくしていこうという態度が必要だと思います

追伸
 他力本願じゃいけませんね。きちんと監視しものを言っていかなければ・・・