昨年、今年と不甲斐無いシリーズを演出してくれたセントラルリーグの覇者には本当にガックリです。
 もっとも今年日本選手権に進んだセントラルのチームは、何れも中盤までは強さを発揮し好ゲームを見せてくれていました。けれどもシリーズ中唯一、とても気になったというかこれじゃいかんだろうと思ったのは最終戦となった第5戦の9回、1死後だと思いますが負けていたセリーグチームのベンチがテレビに映された時でした。どの選手も眉をしかめて視線を落とし、うなだれています。お通夜のような雰囲気と言うのはこのことを言うのでしょう。ベンチから声一つ出ておらず、とても日本選手権を戦っているチームの雰囲気とは思えませんでした。そういう表情はゲームが終わってから見せれば良いのであって、まだ試合は終わっていないのにもう諦めてしまったかのような雰囲気を醸し出していたのは本当に残念でした。
 もちろん私は素人であり、彼らはプロですからプロだからこそ見えていたものがあるのかもしれません。或いはペナントレースを一年間戦ってきてようやくたどり着いた日本選手権で、最終的に追い詰められてしまうとそのようになってしまうのかもしれません。ですがベンチがあれではマイケル投手に立ち向かう打者の球は良いところに飛ばないと思いました。