【国内の立ち乗りコースター】

国内にある立ち乗り式コースターは上記の5機種で、全て花やしきを経営していたトーゴ製です。よみうりランドの「MOMOnGA」は日本初登場だった「ループコースター」(座り乗り)に世界初の立ち乗りコースターを追加したもので、同じコースを2種類のコースターが相互運転するタイプです。当初は「ループ&スタンディングコースター」という名称でしたが、近年この名称に変更されました。ルスツリゾートの「スタンディングコースター」はコースレイアウトが「MOMOnGA」と同じ双子コースターです。鷲羽山ハイランドの「スタンディングコースター」は、同じコースを逆走する「ばっくなんじゃー」と相互運転するタイプです。「風神雷神」は立ち乗り式コースターと座り乗りコースターが同時に並走するコースターで、当初は大阪花と緑の博覧会場に設置されていました。「風神雷神Ⅱ」はその名称から「風神雷神」の後継バージョンアップ機種であるようです。ただし初代で採用されていた同時並走は採用されず、シングルタイプとなりました。そしてこの「風神雷神Ⅱ」が国内では最後の、そして最新の立ち乗り式コースターということになります。
【車軸交換-各施設の対応】
各施設の同形式コースターの車軸交換状況は次のとおりです。

一見、事故の起きたエキスポランドだけが管理がずさんであったかのような印象を受けますが、それよりも同じ会社の作ったコースターであるにも関わらず耐用年数や交換時期の基準が定められておらず、対応が施設ごとで異なっていることが問題であると思います。エキスポランドにしても他の遊園地がどのように対応しているのかまで情報がもたらされず、どのようにすれば安全なのか明確な指標もないままに、手探りで自主的な安全管理を模索せざるを得なかったのではないでしょうか。