国会の会期が12日間延長され、7月22日に予定されていた参議院選挙は29日に延期されることになり、既に22日の予定で選挙用看板や投票用紙を準備していた各選挙管理委員会はその対応に追われています。
参議院選挙を前にした国会会期の延長は極めて異例ということですが、安部内閣は戦後の内閣で初めて現職閣僚の自殺者を出した極めて異例な内閣であり、異例尽くめといった印象です。その安部内閣は重要法案が山積みで会期を延長したわけですが、どうしてそういう目先の予定すらきちんと立てられないのかと思うと、そんな内閣で大丈夫なのかと不安になってきます。
ただ安部内閣は先の小泉首相が郵政改革の是非を問う衆議院解散総選挙を受け、衆議院では圧倒的な数の優位性を持ち、そして前回の選挙の揺れ戻しで次の参議院選挙では苦戦が予想されるという中で生まれました。
重要法案を次々に数の論理で成立させることで批判を受けても、もともと次の参議院選挙では大敗を免れないのですからそれは全て折込済みなのでしょう。参議院選挙での悪影響を抑えるよりも、むしろ混乱した延長国会で次々に重要な法案を通しておいた方が得策だというのが安部内閣の判断なのでしょう。参議院与野党が逆転しても衆議院は与党が圧倒的多数なのだから全く問題はなく、むしろ重要なのは次の衆議院選挙ということなのでしょう。それまでなら時間的余裕もあるし巻き返しも立て直しも十分に可能だと考えているに違いありません。

国民の一人としてここまで舐められると非常に悔しいですねw