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町村官房長官が「地球外から飛来してきたと思われるＵＦＯの存在を確認していない」という政府見解に記者会見で触れ「政府の公式答弁は極めて紋切り型。私は個人的にはこういうものは絶対いると思っている」と反論したといいます。もちろん真面目に反論したわけではなく、ＵＦＯを一種の「夢のある話」として記者の前でユーモアを交えてのリップサービスだと思うのですが、端からＵＦＯに対し政府が真正面から向き合うことは馬鹿げていると言わんばかりの対応だと言いたげな印象を受けました。
これに対し、石破防衛大臣は同じ会見でも、よりＵＦＯの存在や捕らえ方に一歩踏み込んだ、現実的な見解を示していました。
「ゴジラの映画があるが、あのときに自衛隊が出ますよね。この法的根拠はという議論があまりされない。ただ、ゴジラがやってきたということになればこれは普通は災害派遣なのでしょうね」という話に始まり、この後ＵＦＯを天変地異ととらえるなら災害派遣ということになるが、領空侵犯にあたるだろうか、防衛出動になるのだろうかといった話を一通りした後、「当省として、こういう場合にどうするかという方針を固めたわけでも何でもないが、色んな可能性は考えておくべきものだ」と結びました。
この二人の対応を比較して、町村長官の方が大人という印象を受けなくもありませんが、政府答弁を紋切り型だと切って捨て、ＵＦＯを信じていると理解を示しているような態度を取っている町村長官がむしろＵＦＯに対する紋切り型の対応をしているように思います。むしろ防衛省として対応するわけではないけれども、「頭のどこかに置いておくべきであり、色んな可能性は考えておくべきものだ」と大臣として「ＵＦＯ対処を頭に入れるべき」だとする石破大臣の姿勢の方がずっと評価されるものだというように思いました。