ekiden_racer2007-12-23

毎年M1グランプリを楽しみにテレビで観ています。敗者復活戦からサンドウィッチマンというコンビが勝ちあがってきて決勝暫定1位のキングコングの得点を上回ったとき、第3回大会(2003)で敗者復活から勝ち上がってきたアンタッチャブルを思い出しました。
私は素人で漫才の評価や採点などとてもできませんが、第3回大会決勝のネタ疲労で一番面白いと思ったのがアンタッチャブルのパワフルな漫才でした。特に眼鏡をかけた方の柴田英嗣の突っ込みが印象的でした。最終決戦でもアンタッチャブルが図抜けて面白いと思ったのですが、最終決戦ではアンタッチャブルは0票で、優勝したのはフットボールアワーでした。
さて、サンドウィッチマンの漫才を見たのは初めてでしたが、決勝のネタ披露では私はキングコングの方が上だと思いました。キングコングの漫才自体テレビで披露されるのは珍しいのですが、体を張った勢いのあるある種昔ながらの漫才を堂々と演じきっていて感心して見ていました。そして敗者復活から勝ち上がった実力あるコンビは、来年は普通に決勝に進出して優勝するのだろう。そして今年はキングコングにM1優勝という冠を授けるという図式なのだな、と勝手に思っていました。
M1が何もヤラセだと言っているのではありません。ですが6人の審査員のうち4人が吉本興業所属の芸人ですから、ヤラセでなくても台本どおりの進行やプロレスが可能だ、M1グランプリとはそういうものだ、というように思っていました。
そして最終決戦で勝ち残った3組、トータルテンボスキングコングサンドウィッチマンがネタを披露しました。何れのコンビも、決勝のネタと同じ形式のシリーズで挑みます。3組とも大失敗もなく、大受けもないと思いました。はっきり言いまして、この最終決戦ならどのコンビに優勝が行っても問題はないし、尚更キングコングを優勝させても何の問題もないというように思いました。
それで番組は2度ほどCMをまたいでから最終決戦の結果発表となったのですが、キングコングは1票、トータルテンボス2票で、4票を集めたサンドウィッチマンが文句なしの優勝を決めました。私にとっては予定調和を裏切られた結果であり、さらにヤラセとは言わないが所詮プロレスだとしか思っていなかったM1がガチンコの審査である(注)ということを知ったこと、そして優勝を決めたサンドウィッチマンの二人を見ていると何故だか解かりませんが感動して涙が出てしまいました。