ekiden_racer2008-01-02

毎年正月恒例のようになってしまって、悲惨な事故というより年中行事の一つみたいになってしまっている高齢者の餅の事故ですが、発生件数や被害の大きさから看過できないものだと思います。
十年ほど以前のことになりますが、幼児がこんにゃくゼリーを喉に詰めるという事故が多発したため、業界では商品パッケージに注意書きをするとともに、ゼリーの形状や大きさを改めました。或いは餅も小さく薄く丸くするなど形状を改めることでこの種の事故は防げるかもしれません。或いは「高齢者にやさしい餅」というものが作られても良いのかもしれません。
今年都内で亡くなったと報じられたのも、何れも50歳代以上の高齢者でした。高齢者は噛む力や飲み込む力が弱く、また詰まりかけた時に咳をする反応も弱いため餅を喉に詰まらせやすいのです。正月はアルコールと一緒に餅を食べる機会が多いということもあるかもしれません。
東京消防庁などもHPで以下のように呼びかけています。

  1. 餅・肉などは、小さく切って食べやすい大きさにしましょう。
  2. 急いで飲み込むことなく、ゆっくり噛んで食べるようにしましょう。
  3. 食事は、なるべく家族や友人などと一緒にするようにしましょう。

ただ仮にこうした注意を呼びかけるにしても、もっと「餅は危険な食べ物だ」ということを前面に打ち出しても良いと思います。餅の生産業者も一緒になって、PRや安全な餅の追及をしてもらいたいところです。