ekiden_racer2008-02-04

読売新聞によると、都心中心部でも3センチの積雪のあった3日以降、凍結した路面に足を取られ転倒するなどして関東地方だけで220人がケガ、横浜では屋根の上の雪を見ようとした67歳の男性が転落して死亡、東京大田区では橋の上から乗用車が川に転落し死亡したほか、交通機関のダイヤなどにも大幅な遅れが出るなど大きな影響が出ました。
積雪の多い地方と比べて首都圏では雪への対策が不十分だと言えばそれまでなのですが、雪の多い地方でも足を滑らせてケガをする人はいますし、屋根から転落して命を落とす人もいます。だとするとこれはただ、首都圏に人が集中しているから被害を受ける人が多く、大きくニュースとして取り上げられるということなのかもしれません。ただ安全管理という視点から見ると、雪が降ると危険が増すことはわかっている筈であり、そのうえでこれだけ多くの人がケガをするというのは、やはり大きな問題であり何らかの対策が必要ということではないでしょうか。

ただ実際に通勤・通学に一時間程度を要する人でも、ほとんどが駅構内や地下道の移動で実際にお天道様の下を歩くのはわずか数分という人も多いと思います。それでも雨の日・雪の日には日頃履いている靴ではなく、水濡れに強く滑りづらい靴を選ぶと思うのですが、だとするとこの滑りづらい靴底の性能が不十分ということではないでしょうか。
自動車用タイヤにノーマルとスタッドレスがあるように、冬用の靴底というものがあっても良いかもしれません。自動車タイヤほどの性能が期待できるものかどうかわかりませんが、塗れた路面・凍結した路面で滑らないスタッドレスタイヤのゴムを靴底に使ってあれば、そんな靴を雪の日に履いてみたいと思います。女性用のブーツなど冬に履く靴にはそういう靴底を標準で使用するようになっても良いかもしれません。

次に路面の問題です。地域の人たちが雪を掻くということができていれば良いのですが、降雪の多くない地域で除雪用具を備えておくことは難しく、雪を掻こうにも道具がないということも多いのではないかと思います。こんなことまで行政の仕事なのか?と思われてしまうかもしれませんが、市町村が積雪や降雪に備えて除雪剤を自治会単位に配布するということがあっても良いように思います。

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