ekiden_racer2008-04-08

 昨年10月、3歳男児が手すりと危険防止用のアクリル板との間に頭部を挟まれ重体となる事故が起きた西友平塚店のスロープ式エスカレーターで、1歳の女児がステップ吸込み口に指を挟まれ、薬指を第一関節から切断するという事故が起きました。今回の事故は親が目を離した隙に、下りエスカレーターに誤って逆側から進入した女児が、転倒して指を挟まれたというものです。アクリル板の長さが問題とされた昨年の事故とは違い、施設面でも安全管理上も特に問題はなかったようですが、同じ場所のエスカレーターで事故が起きたことは驚きであり、ただの偶然で済まされるものかどうか疑問です。
 そもそもスロープ式エスカレーターは設置件数が低く、斜めになったスロープ上を移動するというシチュエーションは慣れないものです。また一見したところ階段状になっているエスカレーターよりも安全なイメージが強いかもしれません。ですが実際には乗り慣れない人が多い分だけ危険であるかもしれません。設置者にしても通常のものより面積を広く取りますし、スロープが長い分コストも掛かります。メリットが低く、危険を誘発するものを高い費用をかけて設置するのは如何なものでしょうか。

西友平塚店エスカレーターの事故