ekiden_racer2008-04-10

【事故概要】
2日、静岡県磐田市の竜洋海洋公園で、ワイヤで吊り下げられロープを引っ張って移動するゴンドラ遊具で遊んでいた小2男児が右手人差し指の第一関節から先を切断するという事故が発生しました。姉と一緒にゴンドラに乗っていた小2男児は地上1.5mの高さに張られたワイヤと滑車との間に指を挟まれたものです。
遊具には「滑車に触らない」などの看板が設置されており、市は施設自体には問題はなかったと認識しているとしていますが、現在は使用中止にしているが撤去する意向であるそうです。
同施設は05年にも小学生が滑車に指を挟んで怪我をするという事故も起きていました。
【施設の管理と撤去】
子供用の遊具で事故が起きると、全国的に撤去するという動きができあがっているようで、全国の公園施設から子供用の遊具が撤去されるという事態が起きています。施設自体に問題がないのであれば撤去の必要はない筈なのですが、それでも管理する側にしてみれば事故が起きた施設をそのまま放置するわけにもいかず、適切な安全策を施せないのであれば撤去するしかないのかもしれません。そして同様の施設を管理する他の行政は、潜在的な危険がある施設であることが判れば撤去するのは正しいと思います。ですが、施設自体に問題がないものまで撤去するというのは勇み足のように思います。
今回事故が起きたゴンドラでは、ワイヤと滑車との間に指が挟まれて事故が起きたのですから、単純にワイヤと滑車の間に指を入れられないような工夫をすればそれで済むことのように思います。今回の施設では滑車部分にカバーを設置してみても、今度はそのカバーとワイヤとの間に指が挟まれてしまうだけですから、ゴンドラ部分に屋根をつけて、ゴンドラの椅子部分に子どもが立って乗っても、滑車部分に子どもの手が届かないようにしてしまえば良いと思います。ゴンドラの両端があずまやになっていることもあり、屋根をつければ雨天でも遊べる遊具にもなるので一石二鳥だと思います。磐田市には撤去でなく、より安全で楽しい遊具に改良してもらいたいものです。

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