日本シリーズ 中日vsロッテ

今年のプロ野球ペナントレースを締めくくる日本シリーズは、セリーグを制覇した中日ドラゴンズと、パリーグクライマックスシリーズを3位から勝ち上がった千葉ロッテマリーンズの戦いとなりました。

日本シリーズは以前のようにリーグ覇者同士が日本一を賭けて戦うゲームではなくなったものの、日本プロ野球の年度日本一の決定戦であることに変わりはありません。ところがその日本シリーズのテレビ中継が全7試合のうち全国ネット放送される予定はわずか3試合だというのです。

1975年から2002年まで、日本シリーズの全ての試合は(予定されていたが実施されなかった試合も含めて)テレビで全国中継されていました。NHKと民放とが並列放送していることも珍しくありませんでした。ところが2003年、フジテレビがバラエティ番組による「王シュレット事件」により放映権を得られず、全国中継のないテレビ東京系列が優勝決定となった第7戦を中継したことを機に、全国中継がないシリーズが時折見られるようになりました。

2003年の放映権変更は事故という側面はあるとしても、翌々年には再びテレビ東京系列が最終戦の放映権を獲得しています。この時点ではまだ実施される可能性が低い最終戦でしたが、翌2006年には必ず実施される第4戦を、2007年には2試合の放映権を獲得と、完全全国ネット網を持たないことに遠慮することもなく、放映権の獲得に乗り出しているのがわかります。

それでも昨年までは、準全国ネットで視聴できない地域はあるものの、全試合の地上波放映が行われていましたが、今年はそれが僅か3試合になってしまったのです。ペナントレースの野球中継数も減り、また数少ない中継も放送時間が延長されないことが普通になり、テレビのプロ野球離れが進んでいる、ということなのかもしれません。もっとも、日本シリーズ読売ジャイアンツが進出していれば、日本テレビ系列が東京ドームで行われる1・2・6・7戦の放映権を獲得していたそうです。そういう意味では「中日対ロッテ」という対戦カードがテレビ放映を減った結果だったのかもしれません。

なお本日行われた第一戦はロッテ成瀬投手が好投し、投打の噛み合ったロッテが5対2で中日を下しました。