耐震偽装問題で、参考人招致までは連日テレビに出演していたヒューザーの小嶋社長はマスコミの取材に応じなくなる一方で、民間の検査機関イーホームズの藤田社長はマスコミに対応するだけでなく、連日会社のHPで自らの意見を述べ、マスコミにも反論しています。一方ヒューザーのHPは11月29日を最後に更新されなくなり、ネットでの情報公開がストップしている状態です。
 明日、構造計算書を偽造した姉歯建築士、施工を担当した木村建設の社長と元東京支店長、そして耐震偽装の黒幕とされるコンサルタント会社総合経営研究所の内河代表の証人喚問が行なわれます。耐震偽装問題では、誰が偽装を行なったのかという点について、互いに責任をなすりつけるという状況が繰り広げられています。姉歯建築士個人には偽装を行なうことのメリットはなく、下請けの構造計算担当の建築士として偽装をさせられたと見られており、また民間の検査機関イーホームズは構造計算の偽装を見過ごしてしまった過失はあっても、偽装を指揮した側ではないようです。マンションやホテル建築の際に鉄筋を減らして建築費用を下げるというコンサルティングを提唱したのは総合経営研究所であり、当初はこのコンサルティング会社が建築主と施工主である木村建築を結びつけていたようですが、後に木村建築はこの総合経営研究所のノウハウを採り入れ、コンサルティング会社抜きで建築主に直接営業活動を行なっていたようです。