日本シリーズ2戦

ekiden_racer2009-11-01

  • 第2戦 札幌ドーム G1勝・F1勝
  • G 000 200 000 :2
  • F 004 000 00X :4
  • ○内海-東野-豊田-木村正-金刃
  • ●ダルビッシュ-宮西-金森-S武田久

前日から戦列を離れているダルビッシュ有が先発するのではないかとの報道がなされ「本当にダルビッシュが登板するのか」「ダルビッシュがどんな投球をするのか」に試合前から注目が集まる中、先発のマウンドに立ったダルビッシュはいつもの投球フォームよりステップを小さく上体を立てた力感のないフォームから140km/h後半のストレートを投げ込む。ただ状態がいつものダルビッシュでないことだけは誰の目にも明らかで、投球は緩い変化球を多く織り交ぜる内容。
そもそもダルビッシュがシリーズから使えるという目処が立っていれば初戦の登板も考えられた訳で、それでもチームが勝利を収めていれば何も無理をしてまで万全でないダルビッシュを登板させる必要。初戦を落とした札幌ドームでの第2戦だからこそのダル登板だが、いずれにしても梨田監督が大きな賭けに出たことに変わりはない。
ジャイアンツの先発は内海。3回2死から稲葉にファールで粘られ9球目のスライダーを右中間に本塁打された。稲葉のHRは仕方がないとしても、続く高橋・スレッジ・小谷野・糸井に連続安打を浴びて計4失点。糸井を除いた3人にはいずれも早いカウントからヒットを許しており、ランナーを置いた場面での配球・制球に慎重さを欠いた。
モデルチェンジしたダルビッシュの投球に戸惑っていたジャイアンツ打線だったが続く4回はやり2アウトから二巡目のラミレスが安打出塁、次打者亀井が初球をレフトポールに運んだ。ジャイアンツは続く5回も2アウトから3連打で満塁のチャンスを作るが小笠原が三振に切って取られ、ダルビッシュを攻略することはできなかった。
この日はほかに3回に出塁した李を送れず結果的に盗塁死となったり、6回も振り逃げで出塁した亀井がさらに捕逸で2進の際に離塁してタッチアウトになるなど、隙の多いプレイで苦心の投球のダルビッシュを助けた。両先発投手の後を継いだ両チームリリーフ陣はその後双方ともに得点を許さず、ファイターズは星を一勝一敗の五分に戻した。