ekiden_racer2007-10-27

2007年の日本シリーズは昨年と同じ顔合わせとなりました。リーグ制覇は成らなかったものの、セントラルリーグ初のプレーオフ制度となったクライマックスシリーズ(以下CSと略)を全勝で勝ち抜いた中日ドラゴンズと、SHINJOの引退・小笠原のFA移籍・岡島の大リーグ移籍と目に見える戦力ダウンを跳ね返しリーグ制覇とCS全日程を消化しシリーズ進出を果たした北海道日本ハムファイターズです。
一昨年千葉ロッテマリーンズ阪神タイガースを圧倒した2005年の日本シリーズは大変興味深く、このブログにも全戦レポートを記したのですが、昨年は二年連続してパリーグ覇者相手のふがいなさに落胆するだけでした。今年のドラゴンズにはセントラルリーグの覇者として、持ち味を発揮してもらいたいと思います。
それではざっと昨年のシリーズ全5戦を振り返ってみましょう。

思えば昨年のシリーズは、ダルビッシュが初戦の雪辱を最終戦で晴らし、幕を閉じました。そして2007年の日本シリーズも昨年のシリーズ初戦・最終戦と同じ、ダルビッシュと川上の先発で幕を開けました。ダルビッシュが初回、2三振含む三者凡退という最高の立ち上がりを見せる一方、川上は1番森本・3番稲葉に四球を与え、4番セギノールを迎えます。これまでとうって変わってセギノールを2-0に追い込んだ3球目、高めのボール球は中途半端な高さのストレートでした。144kmのストレートをはじき返したセギノールの打球はセンター中段に吸い込まれる3ランHRとなりました。
緊張感に溢れ、実に見応えのある投手戦でした。川上憲伸は初回に悔やまれる一球で3点を奪われたものの、その後八回一死までパーフェクトピッチングを見せ、味方の反撃を待ちます。しかしその中日の野望をダルビッシュがシリーズタイ記録となる13奪三振*1の力投で阻止します。中日は6回一番荒木がヒットで出塁、2番井端のエンドラン内野安打の間に、遊撃金子誠が一塁送球と同時にセカンドからスタート、三塁を陥れ三番森野外野フライでタッチアップで1点を奪うのが精一杯でした。

*1:1999年第1戦ダイエー工藤公康/対中日、1975年第4戦(延長13回で記録)広島・外木場義郎/対阪急