富山県北アルプス水晶岳でヘリコプターが墜落、乗客・乗員10人のうち2人が死亡、8人が重軽傷を負った事故で、ヘリコプターからは3人分の座席が取り外され、7人分の座席しかなく、3人は床に座るなどしていたことが明らかになりました。
事故調査委の調査は雪解けを待って行われるため墜落原因の特定には時間が掛かるようですが、現在のところ離陸直後にガスに包まれ視界が失われたこと、後部ローターが雪面に接触して墜落したと見られています。墜落事故と座席の取り外しとは直接的な因果関係はなく、乗員全員の座席が設置されベルトを締めていたとしてもどれほど被害を軽減できたのかは判りません。ですが、機長の判断によって座席が取り外されるという常識外れのことが行われ、運行計画を直前に変更して着陸したところ事故が起きたのです。これではこれらの機長の安全への配慮に欠如が事故を招いたと言わざるを得ません。