■
【事故概要】
6日午後、岐阜県本巣市の娯楽施設セガ・オールスターパーク岐阜で、体感型サッカーゲーム機のボールを運ぶチェーンで小1男児が指を切断する事故が起きました。
事故が起きたゲーム機「ターゲットストライカー」はトミースポーツ工業が製造した「パーフェクトキック」と呼ばれる機種で、実際にボールを蹴って9分割されたパネルにゴールを決めるというものです。 (写真:「パーフェクトキック」トミースポーツ工業のHPより)
【事故原因】
子どもが指を挟んだボール搬送装置には本来、安全のためにチェーンと歯車を覆う横11センチ縦75センチの金属性カバーがついているのですが、同施設ではカバーを外し床に置いた状態で営業していました。金属性カバーは4ヶ所のねじ止めで固定されているのですが、同施設ではメンテナンスやボールが送り出されない時の対処のために恒常的に外していたというものです。
【安全対策】
事故の直接原因は安全カバーを外すという運営者が製造者の意図しない使用をしていたということになります。その原因を引き起こした因子はしばしばメンテナンスが必要な箇所である安全カバーの取り付け法が煩雑でメンテナンスに適さない構造になっていたことです。製造者側にもメンテナンス性を高めるために一箇所の管理キーでカバーの取り外しが容易にできるように改善するとか、意図しない使われ方をしても安全が確保されるようにカバーが装着されていないと歯車が動作しない機構をつけるといった改善の余地はあったかもしれません。また単純にカバーの一方がヒンジにするだけでも、恒常的に外して使用するといった意図しない使われ方を防ぐことはできたと思われます。
関連《子どもの事故》
- 2007-08-24 出雲ゆうプラザ・ロデオマウンテン事故
- 2007-08-10 桜丘小学校プールの監視体制
- 2007-08-09 夏休み学校のプールで小1男児が水死
- 2007-07-28 保育園送迎車内で2歳児熱射病で死亡
- 2007-04-11 小学校の木製遊具で事故
- 2006-08-01 流水プール事故 − 蓋は針金で固定・管理は下請けに丸投げ
- 2006-07-31 ふじみ野市営プールで小二女児が吸水パイプに吸いこまれて死亡
- 2006-01-06 京都のリトルリーグで少年が急死
- 2005-08-18 パチスロ駐車場で女児死亡